2007年9月15日土曜日

3.1 騒音の測定 音圧レベル、騒音レベル

騒音の測定は、一般にオーバーオールレベル(騒音レベル、音圧レベル)の測定とバンドレベル(騒音レベル、音圧レベル)の測定の二つに分けられる。

バンドレベルの測定は周波数分析という。オーバーオールレベルの測定は騒音計を用い、周波数分析は、騒音計に、オクターブ分析なたが1/2オクターブ分析器を接続しておこなわれる。

騒音計は、付属のマイクロホンで受けた音圧を、電気回路によりメーターを動かす方式と数字が表示される方式とがあり、その指示値を読み取る構造で、JIS C 1502普通騒音計およびJIS C 1505精密騒音計がある。また、等価騒音レベルなどの騒音評価値を算出する演算機能を備えている積分形または積分平均形と呼ばれるものもある。

騒音計を使用する場合は、風の影響が出る場合があるので、ウィンドスクリーンを必ず取りつけて測定する。このウィンドスクリーンは騒音計の先の膜(この膜が振動して計測する)を保護する働きもある。精密機械なのでとり扱いはよく注意する必要がある。



動特性:騒音計の時定数を"FAST”(時定数0.125秒間のL5)にし、騒音レベルを測定する場合は、A特性にセットしてメータを読む。A特性とは、低い周波数に対して感度の低い人間の特性を加味して補正したものである。SLOWはLeqで1秒間の平均で、低周波音の測定に用いられる。定常騒音については、FASTもSLOWも同じだが、変動性の騒音では動特性の選び方によって支持や記録が異なる。人間の耳の特性にはFASTが近似するが、航空機騒音や新幹線騒音の測定にはSLOWを用いるよう規定されている。等価騒音レベルのような積分地をを求めるときもSLOWを用いることが推奨されている。

メーターはできるだけ右までふれるようにレンジを選ぶが、振りきってはいけない。そのため、突発音が大きいときなどには、レンジの選定は結構難しい。

暗騒音補正:測定転移おいて、特定の音だけ医を対象として測定したいとき、その場所でその音が無いときの騒音を、対象の音に対して暗騒音という。
対象の音のれべるに比べ、案騒音のレベルは必ずしも小さくないし、対象の音に対して暗騒音という。対象の音のレベルに比べ、案騒音のレベルは必ずしも小さくないし、対象の音と混合して測定値に影響を及ぼす。10DB以上差があると、影響は無視できるが、10dB以上未満のときは、補正する必要がある。差が3dB未満なら暗騒音が大きいので測定不能である。なお、2音の分解のための略算として以下を参照する。
対象の音がある時と無い時の指示の差  (その時の補正値)
     3                      (-3)
    4-5                     (-2)
    6-9                     (-1)
    10以上                   (0)

公害測定の場合は、標準として地上1.2-1.5mで敷地境界線で測定する。機械騒音の場合は、目的にしたがって適切な位置で図ればよい。JISに測定法が規定されている機械はそれにしたがう。建設関係の騒音測定の場合も敷地境界線等目的にあった適切な場所で計る。時間的に機械がオンオフし騒音レベルが変化する場合は、機械が稼動した状態での値を読みとるが、常時変動する場合は、一定時間ごとにレベルを読みとり、レベルの大きいものから数えて、5%(L5)の値で表示することもある(騒音規制法)。その他測定対象と測定店の選定については、原則があるので、それに従う。

測定対象
屋外の街頭などの一般騒音は車道側の歩道端または道路端   

最近は様々な低価格の機械も売られている。GA TM God Abilityという機械で8000円。Maxhold機能もついて、値段の割には高機能である。

また、時間的に騒音のエネルギーを加算平均した等価騒音レベル(Leq)も利用される。道路交通騒音、アセスメント、OA機器、工場内騒音の計測に使われつつある。等価騒音れベルを直接計測できる騒音計も販売されている。一定時間ごとの騒音レベル測定から等価騒音レベルを計算計算する引きは以下の通り。(dB)

エネルギーで足して最終的にdBに換算している。
Leq24は24時間の平均、したがって単にLeqの値と比べると相対的には低く出る。そのほか、Leq day, Leq evening というものがある。

騒音レベルには、評価の目的に応じて以下の種別がある。
 騒音レベルLpa A特性音圧レベル
 時間率騒音レベル L ANT  時間TのN%にわたって騒音レベルがこの値を超えている
 単発騒音暴露レベル L AE 単発的に発生する騒音を対象とする
 等価騒音レベル Leaq.r 時間を明示する

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