2007年9月15日土曜日

1.2騒音の性質 騒音問題の種類

このように騒音問題を取り上げていくといろんな場面があることがわかる。

対策を講じるには、問題を整理する必要がある。騒音問題を音の特徴により分類すると以下のようになる。

1.騒音対策

例えば、送風機から音が出ているとする。音が大きくやかましいと、騒音問題が発生する。一般的な騒音問題で、それを防止する場合が騒音対策である。

2.低周波音対策
例えば、ボイラーの燃焼音のような、ボーっという低音が聴こえ、圧迫感がある、気になると問題になる場合がある。周波数80Hz以下の低周波音と騒音の低音という特徴に注目して対策を講じる。

3.異音対策
例えば何台かの機械だす音と異なる音を1台の機械が出している場合である。異音が何らかのトラブルのもとになっている場合は、異音を防止する場合が異音対策である。

4.超低周波音対策
耳には聴こえないが、大きくなると建具ががたづき、人体に感じられる。この超低周波音を防止する場合が、超低周波音対策である。

5.振動
振動は、音と同様に私達と密接な関係がある。ゆりかごや電動マッサージのように心地よい振動もあるが、一般的には必要のない振動のほうが多い。爆発のような突発的衝撃による振動、くい打ちや鋳造などによる繰り返し断続的衝撃による振動、発動機や工作機械などの作動による持続的衝撃による振動、発動機や工作機械などの作動による持続的振動のような種類がある。
また、発生源としては、工場や事業場の振動、建設作業振動、交通振動などに大別される。影響としては、人への影響、物への影響、騒音発生への影響などがある。対策としては、種類別、発生状況、特徴などを知ることが必要である。振動の苦情は地中を伝播・放射する形態が主であり、地盤による距離減衰が大きいので、影響は比較的近距離である。


また、騒音問題は人間の感覚の問題でもある。 そして、人間にとって音の持つ意味合いにもいくつかの種類がある。 以下に例を挙げてみる。

a.騒音: 
   制御不能で人を不快にさせる音である。
b.情報を伝達する音: 
   音には聞き手にとって必要な音がある。
   例えば、目ざましの音、救急車・消防車の音、列車の発射ベル、車内放送など
c.サウンドスケープ: 
   音の風景(波や風の音、雨の音、小川のせせらぎ、金魚売の声など)
d.サウンドアメニティ: 
   音を含めた快適環境、音にかかわって全体として快適性をもたらす状態

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